お買い上げ頂いたバッグを、長くたいせつに使うために

革の知恵袋

ケア商品を並べてみました
(株)コロンブスの革製品に使えるお手入れグッズたち

KAWANOWAにて、バッグをお求めいただきありがとうございます。
ひとつひとつ、職人たちが想いをこめて手作りしているものですので、ぜひみなさまには長くたいせつに使っていただければ嬉しい限りです。

革のケアは初心者には難しくて面倒なのでは?とつい敬遠しがちですが、実は誰でも簡単にできてしまいます。
特に女性にとって、革バッグのお手入れは“お肌のお手入れ”と同じ感覚でできるので、きっと馴染み深いはず。

ケアを積み重ねながら、少しづつ革が変化していく様をぜひ楽しんでください。

ケアに関する予備知識

革はそもそも、私たちが食する肉類の“副産物”として産出されたものです。
原皮から様々な「なめし工程」を経て、「皮」から「革」へと生まれ変わります。
もとは草を食んでいた牛や豚ですので、生きていた時のキズやシミ、虫刺されの跡などは、天然素材である証です。(Growth Markと呼びます)

ケアの仕方も、実は革によって千差万別ですが、ごく基本的な「牛革スムース」のケア方法をお伝えします。
※エナメル、爬虫類、ヌメ革などのデリケートなレザーは、専用品をお使いになることをお勧めします。

1.使う前に、まずビフォア・ケアを

防水スプレー
防水スプレーはだいたい20cm~25cm離して使うと全体にムラなく吹きかけられます。

革は買った時のままだと、傷つきやすい状態です。まずは使う前に、「防水スプレー」をかけてください。
そうするだけで革の表面に一枚膜ができ、汚れなどからデリケートな革を守ります。
無色透明な「デリケートクリーム」などを薄く塗るのも効果的です。

2.日々のお手入れは

ブラッシング
上から下に汚れをかき出すようにブラッシングします。

バッグは靴と違って、泥はねや水濡れなどは比較的少ないため、あまり神経質にならなくても大丈夫。
日々のお手入れは、毛足が長く柔らかい「馬毛のブラシ」でブラッシングするだけでも十分効果的です。
起毛した革だけでなく、スムース革にもブラッシングするとツヤが出て効果的です。 

3.一か月に一度、しっかりケアを

レザークリーン
適量を布ですくってご利用ください。

使っていくうちに少しづつ、埃や汚れがついてくる頃。清潔さと適度なケアが必要なので、1〜2ヶ月に1回程度のペースで行いましょう。
女性に馴染み深い“お肌のお手入れ”と同じ感覚と思って頂けると良いと思います。「クレンジング」→「保湿」の順に革もケアをしてください。

コロンブス社の「レザークリーン」は、フォーム状の使いやすい汚れ落とし剤です。最初にブラシで埃を落としてから、布で拭くだけで汚れ落としとケアが出来ます。フォーム剤を布に少し取って、全体的に磨き上げてください。

よく聞かれる質問ですが、バッグのお手入れに手持ちの「靴クリーム」を使うのはNGです。靴クリームには染料や独特の匂いがついているので、服に密着させることの多いバッグには向いていません。
お手入れ用クリームは、透明であること、匂いの付いていないことがポイントです。

4.うっかりカビてしまったら

カビ取りミスト
カビだけでなく、ウィルスにも効くとか

大切にしまっておいたのに、うっかりカビさせてしまうことも革のバッグはありますよね。
そんな時は専用の「カビ取りスプレー」を使います。

カビ菌を取り去って、その後もカビを生えにくくします。カビふき取りに使った布は一度で捨ててしまってください。菌が付着しているものを再度使用するとまた生えてきてしまうので要注意。

最近ではカビは外ではなく“内側”に生えることが多いので、あらかじめ内側にスプレーしておくこともオススメです。バッグの中にゴミや食べ物のクズなどがあるとカビが生えやすいので、時々バッグの中を「掃除機」で吸い取ってあげると良いでしょう。

5.雨に濡れてしまったら

夏のゲリラ豪雨や台風など、突発的な雨が増えてきた昨今。思いがけずバッグが濡れてしまったという方も多いのでは。
まず、なるべく早くタオルなどで表面の水分をふき取ります。

とはいえ慌ててドライヤーなどで乾かそうとするのはNG。急激な乾燥は革から水分が抜け、型崩れの原因にもなります。中の荷物を出したら、大きめな「洗濯ネット」を用意して、その中に新聞紙を丸め、これをバッグの中に詰めておきます。
そのまま入れると新聞紙のインクがついてしまうこともあるので、洗濯ネットがぴったり。慌てずゆっくり乾かすことがポイント。
 

(株)コロンブスのお手入れスペシャリスト
今回取材にご協力いただいた(株)コロンブスのお手入れスペシャリスト

革バッグや革小物は、買ったときはまだ“半完成品”だと言われています。
ご自身でケアをしながら使って頂くことで、徐々に経年変化することで味わいが生まれ、ご自身が“育ててゆく”質感をお楽しみ頂けます。

ぜひ、KAWANOWAでご自身のライフスタイルに合った逸品と出会ってくださいね。
 

取材協力:(株)コロンブス

「KAWANOWA」な人たち Vol.1『有限会社清川商店 代表取締役 松村由美氏 インタビュー』

KAWANOWAな人たち

有限会社清川商店 代表取締役 松村由美氏 インタビュー
代表取締役の松村さん おすすめのバッグは、とあるドラマにも使われた大容量トートバッグ

フォーマルバッグから、カジュアルなバッグへの転換

都営浅草線の本所吾妻橋から徒歩3分。
見上げると東京スカイツリーがそびえ立つ、墨田区吾妻橋でハンドバッグを作り続けて50年あまりという、有限会社清川商店さん。

KAWANOWAでは、質感の良いレザーを使ったユニセックスなバッグ「azzuni(アズーニ)」をラインナップしています。

オリジナルブランドの名前は、「吾妻橋2丁目」とイタリア語の「AZZULO(青)」を掛け合わせた造語。バッグのラインナップには必ず、キーカラーである深いブルーを加えているとのことでした。

「先代は、もともとかっちりしたフォーマルバッグを得意としていました。
私は平成元年に入社して11年前に社長に就任しました。
その頃はちょうどバッグにもカジュアル化の波がやって来て、フォーマルバッグもなかなか難しい時代に。私が社長に就任したタイミングで、思い切ってオリジナルブランドを立ち上げました。」と松村社長さん。

使う人の日常生活に寄り添うバッグを

製作の過程
持ち手の芯の部分にもこだわりをみせる職人さん

そのオリジナルブランドもはや8年目に。

試行錯誤の中で、カジュアル感をベースにしたユニセックステイスト、素材の味を活かしたごくシンプルなデザインにこだわっているとのこと。
使いやすいポケットの仕様、明るい色の内装など、さりげなく遊び心を忍ばせたディテールが「azzuni」らしさ。「使う人の日常生活に寄り添うこと」を心掛けています。

「意外に思われるかもしれませんが、いい素材に出会うことが先で、その後にデザインをイメージします。デザインありき、ではありません。
“こんな質感の軽いゴート素材なら大きくてシンプルな形がいいんじゃないか”、など職人と話し合いを重ねてデザインを決めていきます。思い通りのバッグに仕上がった時は“やった!”という感じですね」

オリジナルブランドを手掛けるようになってから、販売イベントなどで、ダイレクトにお客様から感想を聞けることが何より嬉しいと顔をほころばす松村さん。
またスカイツリーの開業と同時期に、自社ショップ「azzuni」も工房に併設。
リピートの方も徐々に増え、手ごたえを感じていると言います。

若手職人を育てることがミッション

若手職人
若手職人さんも熟練職人に追いつけるよう、日々精進を続けています。

国内のバッグ業界は、90年代から00年代で生産背景が中国やアジアなどに移ったことなどから、職人の減少が危ぶまれています。
清川商店でも少し前まで職人不足は深刻でしたが、ここ最近はものづくりに魅力を感じる若い職人たちが、門戸をたたくようになってきたとのことです。
今は5人のかばん職人を抱えており、若手も徐々に育ってきたと顔をほころばす松村社長。

「嬉しいことですね。業界全体では相変わらず職人不足ではありますが、少しづつ職人志望の方々が入って来てくれています。
ただみんながすぐに一人前になる訳ではないので、若手が腕を上げるために私たちも色々な仕事を任せてみたり、チャレンジできる土壌をつくるなどの工夫は欠かせないと思っています。
一企業だけでなく、もっと業界全体で盛り上げて行きたいです。」

これから「KAWANOWA」のサイトが、商品を売るだけでなく、“作り手と使い手のコミュニケーションの場”に育ってほしいと、松村社長が語っておられたのが印象的でした。

清川商店お手製のボード
清川商店さんお手製のボード

KAWANOWAは、得意ジャンルもテイストも違った東日本ハンドバッグ工業組合の組合員のメーカーが集まったサイトです。
商品のご紹介に限らず、様々な情報や職人さんの横顔などもお伝えしてまいります。

次回もお楽しみに。

清川商店のブランド「azzuni(アズーニ)」の商品はこちら

 

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